アスペルガー黒い服装を選ぶ

アスペルガー症候群の人は黒い服装や黒系のファッションを選ぶ傾向があります。

アスペルガーの私もそうですが、全身黒い服装なんて事が少なくありません。

色が着いているトップスを選んでも下半身は必ず黒、靴下も靴も全て黒。いつもの色、いつもの服装、どうしてもこれを選んでしまうのです。

どこに行くのも似たような格好を好むのには、やはりアスペルガーの「変わるのが苦手」という特徴や過敏さが影響しているのでしょう。

これは自閉症スペクトラムでも人によって違うのですが、全く洋服に興味がないという事が考えられます。

何せ興味の幅が狭い障害なので、一切ファッションにはこだわらない。

取りあえず寒ければ暖かく、熱ければ涼しければ良いという感覚が影響しているのでしょう。

だから洋服を買いに行ってもいつものイメージの黒い服を選んでしまう。

黒い色に対してのこだわりかもしれませんが、どちらかと言えば同じでない色を選ぶのが嫌だという気持ちの方が強いのかもしれません。

似たような素材、似たような形そして似たような色。

私は全くと言って良いほどファッションに興味がないのですがクローゼットを開けるとほぼ黒で統一されています。

出かける時に選ぶのも面倒だからと昔は思っていましたが、これはどうも自閉症スペクトラムが関係しているようです。

私の服装は上半身は派手な色もあるのですが、下半身は必ず黒。

これに理由はないと思っているのですが、あまり締め付けず楽な服装をしています。

また興味がないのですが、最低限のTPOだけは守れるよう外出用に黒い洋服を用意しています。

些細な事で違和感を感じる事がとても苦手な発達障害の人にとって、もしかすると黒という色は安心出来る色なのかもしれません。

服装に対するこだわりそのものがお洒落ではない

黒ばかりを選ぶ事は一つのこだわりに見えるかもしれません。

しかしこれは発達障害の人が毎日着なければならない洋服から与えられるストレスを最小限に抑える方法だと知っている可能性も考えられます。

子供の頃は母が選んできたカラフルな洋服を着る事で何度も感じていた違和感が経験となり、自分で買うのは同じ黒系ばかり。

そうやって自分が少しでも生き易いようにしようと、知らない間に身を守っているのでしょう。

ASDの人でお洒落に興味がない人でも洋服にはこだわっています。

それは色ではなく例えば素材やさわり心地、そして締め付け具合など。

これは触覚過敏が原因なのですが、嫌な感覚のする素材や触り心地の生地は体が受け付けないのです。

また締め付けられる事が苦手な人も多く、かなりゆるゆるな服装を選んでしまう事もあります。

見た目は同じように見えても細部に問題があれば体が拒絶してしまうので、人には分からない強いこだわりを持っているのです。

アスペルガー症候群が黒い服装ばかりを選んで着てしまうのには、障害特有の様々な過敏さが強く影響しているからなのかもしれませんね。

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