アスペルガーでパニック障害と過呼吸を患っていました
アスペルガー症候群だと知らずに40数年過ごしてきましたが、今から10数年前、私はパニック障害と過呼吸を患いました。
自閉症スペクトラムと知らずストレスを溜め込み過ぎた結果だと言えるのですが、かなり辛い状態が5年ほど続きました。今回は克服するまでを書いてみます。
それは突然起こりました。それも遊びに行った先で・・・
突然のパニック発作と過呼吸
映画館のような閉鎖的な空間で突然息苦しくなったのですが、初めての事でその時は何が起こったかわかりませんでした。
「い、息が出来ない」
慌てて外に出て少し休憩すると何もなかったかのように元気になったのですが、息苦しさがまた襲ってくるのではないか?との恐怖でその日は家に帰りました。
そして私のパニック障害と過呼吸の付き合いが始まったのです。
翌日近くの内科で言われた事は
「ストレス溜まってるからゆっくりとしてください」
との事。心配するような事はないとの事だったので安心したのですが・・・
そこから電車やバス、体調が悪い時は車すら乗る事が出来ず、結果家から出る事が出来なくなりました。
家から出てしんどくなったらどうしよう・・・
この思いが強くなりどこにも出かける事も出来ず、出かける時は最小限の買い物程度。それすら出かけられない事もあり、全てを家族にお願いする事になったのです。
精神障害なんかに絶対負けないという気持ち
「今は体調が悪いけど、きっとその内元気になってやる!!」
この思いだけでこの時期を過ごしました。
しかし気合だけではどうする事も出来ず、近くの病院をあちらこちら通い自分の病気が本当は悪い物ではないかを探し続けていました。
しかしこの病気は何もない時は非常に元気。内臓が悪いとか他に問題がない事は薄々気付いていました。
それでも度重なる息苦しさは不安を誘います。
処方してもらったデパスを服用しながら過ごす日々。
全く家から出られない事は仕事にも支障をきたしてしまうのですが、それでも出る事が出来ず・・・。
ある時行った病院で自分のカルテを目にする機会がありましt。すると
「うつ病」
との記載。それまでやんわりとストレスが溜まっているとだけ言われていたのですが、やはり精神的に病んでいたのでしょう。
なかなか治らないパニックと過呼吸
精神科に行くか悩んだ結果、私は自分で病を治す事に決めたのです。きっかけは一人の医師の言葉。
「大丈夫、大丈夫。そんな事を気にせず普通にしていれば治るから!」
と明るく肩を押してくれたのでした。
そこから私は自分が大丈夫と思えるまで無理をして家を出る努力をする事をやめ、家で過ごす時間を楽しむ努力を始めました。
息苦しくなれば横になり落ち着くまで寝る
落ち着いたなら元に戻るので普通の生活をする
こんな事を繰り返しながら少しずつ体調も元に戻り、ある時
「今なら電車に乗れるかも?」
とふと思った事を機に電車に乗ってみると無事乗る事が出来るようになりました。
だからと言って全く普通に乗れるのではなく、乗っている間は本を読んだりゲームをしたりと集中する事がなければ無理です。
それでもあまり不安を感じず電車に乗れるようになったのは大きな進歩。
そこから少しずつ良くなり現在では殆ど気にする事なく電車に乗る事が出来るようになりました。
それまでの期間は約5年。この5年を長く感じる人もいるかもしれませんが、私自身が自分を取り戻すためには大切な時間だったのでしょう。
完治はしなくてもましになれば大丈夫
今でも軽くパニック発作や過呼吸が起こる事はありますが、昔ほど酷い訳ではありません。
克服しようと思うのではなく、たとえ時間がかかったとしてもいつか治ると自分を信じる事。それが出来れば知らず知らず良くなっていくのでしょう。
焦らず、急がず、自分らしく・・・
もし今、アスペルガーでパニック障害や過呼吸と同じような症状で苦しんでいるなら安心して下さい。
ストレスを溜めない事は必要かもしれませんがそれ以上にゆっくりと治す気持ちや余裕があれば数年先にはきっと良くなっているはずです!
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