アスペルガー症候群と呼ばれる発達障害の人には感覚過敏と呼ばれる過敏さを持つ場合が少なくありません。
その種類は
- 聴覚過敏
- 視覚過敏
- 嗅覚過敏
- 味覚過敏
- 触覚過敏
の5種類があるのですが、敏感になる過ぎる場合と感じない場合があります。
今回はこの中で聴覚についてどのような聞え方をしているか?を私の経験を踏まえて書いてみたいと思います。
自閉症スペクトラムが感じる聴覚過敏は音を煩く感じてしまう
電車に乗ると色々な音が聞こえてきますよね?
もしあなたが定型発達なら、きっとそれほど気にならないような音ばかりなのではないでしょうか。
しかし自閉症スペクトラムの人にとって車内の音はかなり煩く感じるのですが
- 電車の車輪の回る音
- 人の話し声
- スマホの音
- 車内放送
- 冷暖房のモーター音
私の場合はこれらが同音量で聞こえてきます。
そして知らず知らずに精神的にストレスをため込んでしまうからか、駅に着く頃にはかなり疲れているのですが、駅に降りると今度は
- 人の足音
- 様々なアナウンス
- 改札機の音
と、降りてもまた異なった音があちらこちらから聞こえてくるので心が休まる所がないのです。
発達障害で聴覚過敏があるから人混みが苦手になる事も
人混みも同じなのですが、街中にはいたるところからやはりおとが出ています。
特に繁華街などに行くと、右からも左からも販促する人が大声で叫んでいたり、お店の前を通ると音楽が流れていたり・・・
ざわざわとした雑踏は歩くだけで体力を消耗してしまう場所なのですが、そのため私は基本的に人混みに出かける事が出来ません。
また、テーマパークと言われる場所も楽しめるところではなく苦痛しか感じないところなので避けなければならない場所になっています。
アスペで聴覚に過敏さがあると目の前の人の会話が聞こえない
普通だと色々聞えてくる中でも一番重要な物にピントを当てて聞く事が出来るのですが、アスペな人は全てが同音量で聞こえてしまいます。
そのため、目の前で話している人の会話を必死で聞こうとしても、店内で流れる音楽が邪魔をしたり誰かの会話で遮断されたりしてしまうので、何度も聞き直す事が少なくありません。
これは自宅の中でも起こるのですが、
- テレビがついていて
- ビデオのモーター?が鳴っていて
- 冷蔵庫もなっていて
- 冷暖房やこたつも煩い
だから隣で話しかけられても何を言っているか分からない、聞えない事が多々あります。
集中しても何を言っているか分からないのですから、かなり他の音に気を取られてしまっていると言えるのです。
アスペルガーで聴覚過敏があるけど外出しないといけない時の対処法
基本的に出かける時は耳栓かイヤフォンで音楽を聴くようにしています。
これをするだけで周囲の音をかなりシャットダウン出来るので、心身ともに疲れるという事がかなりマシになるはずです。
ただ問題は結構な音量にしなければ他の声などがどうしても聞えてしまうのでイヤフォンで音楽を聴きながら歩くなら車などに注意が必要になってきます。
それでもどうしても出かけなければならない場合は自分で回避出来る方法を使いながら出掛けるのですが、余程でない場合は出ないので引きこもりがちになってしまうのでしょう。
家にいるのが一番安心出来るのと、それなりに聞きなれた音ばかりなのであまり疲れるという事がないので、休みの日にもどこかに行く事は選択肢にはないのです。
アスペルガー症候群の聴覚過敏の聞え方のまとめ
定型発達の人がどのように聴覚をコントロールしているか分かりませんが、初めて耳栓をした時に思ったのが
「こんなに世の中って静かなんだ!」
という事でした。
どうしても仕事に行かなければならなかったり、学校に通わなければならないのに通勤通学が辛いなら一度耳栓やイヤフォンなどで音を遮断してみて下さい。
これだけでも体が楽だと感じられると思うので、辛いなら参考にしてみて下さいね!