アスペルガー症候群の難題は何よりも対人問題です
アスペルガー症候群の特徴は自分勝手、ワガママ、人の話を聞かないなど上げれば色々あります。
その中でも人とのコミュニケーションが上手く出来ないのは難題に入るのではないでしょうか。私もそうですが、障害が原因でいじめられたり、仲間はずれにされる事は少なくありません。
社会に出れば誰もが簡単に理解出来ている事が分からず仕事が出来ないと烙印を押されてしまう人もいます。
結婚すれば結婚相手との価値観や考え方が異なり離婚に至るケースも決して少なくありません。一人では生きられない私たちですが、人と生きにくい障害なのです。
アスペルガーは対人問題の何が苦手なのでしょう
よく発達障害の人は空気が読めないと言われます。決して空気を読まないのではなく、本人なりに空気を呼んでいるのですが・・・。
口で言わなくても誰もが暗黙の了解で分かっている事が理解出来ず、その場の空気に沿わない言葉を言ってしまう事があるのです。
「何となく分かるでしょ?」や「ニュアンスで分かってよ」と言われても何となくやニュアンスが理解出来ていないので、普通なら言わないような言葉を言ってしまうのかもしれません。
決して相手を傷つけるつもりはないのですが結果的には傷つけている事も
心に思った事を話してしまうので「その髪型変だね」や「その服装似合わないよ」と平気で相手に伝えてしまいます。
しかしこれ、本当は言ってはいけない言葉なんだそうです。と言うのも、これは自閉症スペクトラムの私の体験。夫に言われて初めておかしいと知ったのです。
気をつけるには
思った事を即座に言うのではなく一度考えてから言葉にする。
相手の容姿や持ち物に対しては良いか悪いかを言わない。
否定から入るのではなく肯定から入れる話題にだけ意見を言う。
たったこれだけなのですが、思っている以上に難しく直ぐに出来るという物ではありません。
それでも気をつけるようにしているだけで少しずつ対人面でのトラブルが避けられるようになりました。
発達障害でも自分勝手だと思われないようにするには
この障害を持っている人は自分勝手だと言われたりワガママだと嫌われたりする傾向が強いのですが、本人は自分のどこがそう思われているか分かっていないのです。
普通で接していても自分の事ばかり、ワガママだと言われてしまうのですが、どの部分を指しているのか理解に苦しみます。
自分なりの決まりがあり、きっとその決まりから外れる事が出来ないので自分勝手のように見えてしまうのでしょう。
全てが自分の思う通りに進めようとしている訳ではないのですが、ポリシーのような物が強いからかそのまま阻止されず突っ走ってしまう。そんなところが自分勝手と言われてしまう部分。
相手の意見を聞き入れようともしない所にも原因がある
聞き入れられないのではなく聞き入れるまでに時間がかかってしまうだけなので納得すれば時間がかかっても受け入れ用とするのですが、即座に出来ない事も問題になってしまうのかもしれません。
気をつけよう
自分の考え方よりも相手の気持ちを優先的に考えるようにする。
一方的な持論ばかりを言う事をやめ、まずは相手の考え方を自分に置き換えてみる。
相手の話を途中で遮らず最後まで聞く努力をする。
asdで心が通い合わないと感じさせないためには
発達障害の人と定型発達の人は根本的に考え方が全く異なる異質な人々と言えます。
私は自分の時間を好きに使いたいと考えているのですが、夫はどうも異なるようで以前こんな事がありました。
その日は休みで二人で出かけたのですが、そこは夫にとって全く興味のない場所。
すると隣にいたご夫妻のご主人様の方が「ここは興味がない」と言うと奥様は「そんな事言わずに一緒に行きましょうよ」そんな会話が耳に入ってきたのです。
アスペルガーの考え方と定型発達の考え方
私は夫に「興味がないなら自分の好きな所に行けばいいのに」と言うと「そういう考え方がアスペルガーなんだよ」と諭されました。
当然ご夫婦が個々で楽しむご家庭は沢山あるのだと思いますが、そうではなく我が家のように基本的に出かける時は夫婦一緒。
それが決まりになっているのは私ではなく夫が一緒に出かけたいと思っているからなのでしょう。
嫌だと思う事はやりたくないと考える私ですが、夫の行きたい場所で私が行きたくなければ当然断るので出かける時はいつも私の希望の場所になっているのです。
このような配慮が出来ないのがこの障害で、その部分に配慮出来るのが普通だとするなら正反対の考え方をすると言えます。
結果「心が通じ合わない」と思われてしまう・・・お互いが少しずつ配慮し合えれば良いのですが、価値観の違いを変える事は少し難しいかもしれません。
微々たる部分かもしれませんが、それでも心が通い合っていると思える部分があるからこそ夫婦として成立しているのでしょう。
心を通い合わせるためには
普段は出来なくても5回に1度など、時には相手の希望を聞きいれてみる。
考え方の相違はあっても理解しようと努力する。
じっくりと向き合う時間を月に1度ほど持ってみる。
色々な部分で不具合はあります。アスペルガー症候群は特に対人関係や人と携わる事に難題とも思える問題を抱えている事が少なくありません。
それでも相手の気持ちを受け入れようとする姿勢があれば少しずつ改善する事もあるはず。理解出来ずとも習得していけばよいのですから、まだまだ改善の余地はあるのです。
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