アスペルガー症候群の大人の対応の仕方
アスペルガーは大人でも対応が難しい・・・
普通の人が当たり前のように出来る事がなかなか出来ず、相手をイライラさせてしまう事が少なくありません。
これは生まれもった脳の機能性障害が原因なのですが、1度言ったからと言って理解出来ず、何度言っても覚えない事も少なくないアスペルガー。
そのため、ヤル気がないと言われたりバカだとののしられたりする事は少なくありません。
しかしアスペルガーが持っている出来ない事はやり方を変えるとスムーズに進む事も沢山あります。
もしあなたがアスペルガーに困っているなら是非試してみて下さい。
アスペルガーに理解させるには
アスペルガーと言われる自閉症スペクトラムの人は、自分の中で納得しなければ同じ過ちを繰り返してしまいます。例えば
一つの書類が出来たなら必ず印を押す
と言った簡単な決まり事があってもつい印を押すのを忘れてしまう。
これは何故印を押さなければならないのか?が頭の中で納得出来ていないからなのです。
そのため同じ失敗ばかりを繰り返すのですが、これを回避するなら「印を押す必要性」を話してみると良い。
その理由に納得すれば頭の中に入り忘れにくくなるのです。
相手の気持ちを理解したり先読みしたりする事が苦手な自閉症スペクトラムな人なので、目の前にある事しか出来ませんが順序立てて方向を示唆してくれるとかなり従順に動くはず。
生真面目なので上手に誘導してくれればその通りに動いてくれるのです。
アスペルガーに指示を出すなら詳細をメモにする
発達障害を持っている人は言葉で言われた事を脳で理解する事が難しい場合が多いのですが、これは障害の大きな特徴です。
電話で聞いた事を直ぐに忘れてしまうのも、口で指摘した事を忘れてしまうのも同じです。
そのため新たな業務や頼み事をするならメモに書くのがおすすめです。
これは耳から入る言葉を脳で処理するよりも、目から入った事を脳で処理する能力の方が優れているから。
そのため、一日の流れを時間で区切ったメモは障害を持つ人にとってはとても分かりやすく、一日の流れを把握する事が出来るのです。
急ぎの用事を「今」お願いすると、その事だけに集中してしまい他が見えなくなってしまいます。
また「これ適当に処理して」と言われても適当が分からないとパニックに陥ってしまう事もあります。
定型発達の人から見れば誰もが簡単に出来る事でも、全く何をして良いかすら分からないこの障害。
こればかりは努力や自力で解決出来るような問題ではないので、周囲の協力が非常に重要になってくるのです。
アスペルガーに抽象的な言葉は使わないようにする
「昨日の資料と同じものを作って」と言われても「昨日のどの資料」かが分かりません。
先ほどの「適当に」も同じなのですが、しっかりと明確にしなければ頭の中が繋がらず何をどうして良いかすら検討もつきません。
私も良くあるのですが「昨日言ってたアレどうなった?」と言われても一体何を言っているのか分からず、まるで自分が失敗したかのような感覚に陥ります。
そうではなく「昨日言ってた○○を改善するという話の答えは考えましたか?」と極力具体的に言ってもらえるとスムーズに答える事が出来るのです。
周囲の協力が必要不可欠
この障害は自分の問題点がどこにあるかが分かりにくい障害です。
見た目も知能も問題がないので周囲から見ても分かりにくいのですが、本人も同じ。
人とは少し違うかも?程度でしか理解していない事も多く、私は40代になるまでasdと言う事にすら気付きませんでした。
そのためどうしても周囲の協力なしでは良い方向には進みにくいのですが、
- 当然分かるだろうという事が分かっていない
- 当たり前の事が出来ない
- 理解出来ない事が多い
このような誰もが出来るような事が出来ないのがアスペルガー症候群なのです。
お互いがスムーズにやっていくには、ちょっとした事に気付いてもらえるだけで出来るようになるのですから、是非気付いて欲しいところ。
あなたの当たり前はアスペにとっての当たり前ではない・・・と知っていれば、もっとイライラせずに済むはず。
小さな事かもしれませんがそれが出来ないのが障害。そんな部分を補ってあげれば、あなたが思っているように仕事をしてくれるはずですよ!
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