アスペルガー症候群の子供(高校生)が思う学校生活の苦しさ
アスペルガー症候群の私は高校生になり、小学生の頃の学校が嫌いとは異なり学校そのものが楽しいと感じなくなってしまいました。
理由は分かりませんが、勉強にも興味が沸かず友達もパっとしない。学校も遠いし何となく楽しくない。アスペルガーが学校に行かなくなるパターンです。
部活にでも入っていればまた違ったのかもしれませんが、部活は中学1年でやめてしまい心から楽しめる事がなかったのです。
そんな中、学校ではなく外に目が向いてしまった私。一般的には嫌われている「不良」と言われる彼氏が出来た事がきっかけとなり学校に通わなくなってしまったのです。
これには他にも理由があったのですが、その理由は留年。高校2年で留年した私は新しい学年に打ち解けられず学校生活を半分放棄。自ら積極的に輪に入れないと言ったアスペルガーの問題点があったからなのでしょう。
アスペ高校1年生は何となく過ごしたからか記憶に残っていない
中学から高校へもエスカレーターで上がれる学校だったため、高校1年にもなると慣れきってしまいます。また学年の人数も少なく知らない人がいない。
高校では数名新しい人が入ってきたのですが、数%程度なので何かが変わるという事もなく今まで通りの生活が続いていました。当たり前過ぎて楽しくない・・・。思春期のこの時期は誰もがそう思うのではないでしょうか?
それでも普通に学校に行き適当にサボりながら通学していたのですが、三学期あたりから新たな展開が待ち受けていたのです。人生ってほんとどこで何が起こるかが分からないから面白いんですよね〜♪
アメリカへの短期留学から留学に
実は1年の夏、学校から短期留学生としてアメリカに渡りました。クラスの10人ほど?が同じ地区の家で生活しながら日々を過ごすという留学。これが非現実的でとても楽しかったんです。
そしてその結果、何かどうなってそうなったか分かりませんが突然留学する結果に。しかしこの留学は失敗に終わりました。理由は新しい環境を受け入れられなかったから。結局やっぱりここで失敗してしまうようです。
そして帰国し留年という形で一つ下の学年に入ったのでした。
アスペ高校2年生は新しい学年が受け入れられず学校が面倒に
幼稚園からエスカレーターで大学までいけるこの学校。下手をすると幼稚園からの友達なんてのがいる人もいます。それでなくても小学生から友達だったり、中学から友達だったりと違う学年に入るのはかなり厳しいんです。
と私は思っています(笑)しかし新たな学年ではそれなりに話をする友達も出来たのですが、何かが欠けている。そらそうです、元々の学年ではないので・・・
最初はそれなりに過ごしてきた高校2年。しかし退屈で退屈で仕方が無かった。そんな時、確か秋頃だったと思うのですが町の不良グループと呼ばれる一人との恋が始まったのです。
中学3年頃からディスコ通いが始まり居酒屋で明け方まで飲むのが当たり前にはなっていたのですが、これは大人になりたい学生なら誰もが?する事。学校生活以外では楽しい時間を過ごしていたんですよね。
そんな遊びを一通り終えた高校2年生だったので新たな楽しみを探していたのかもしれません。
学校より恋を、彼を選んでいた高校時代
たまたま出会った異性との恋は長くは続かなかったのですが、そこからそのグループ内の異性と数人お付き合いをした後人生を変える出会いがありました。と言っても結婚までは結ばれなかったんですけどね(笑)
その人との恋は今までの恋とは大きく異なりました。夜中の遊びも想像するような不良の遊び(笑)どこかで誰かが喧嘩してる!と聞くと駆けつけたり、ポケベル(懐かしい)でのお誘いで遊びに行ったりと、学校生活そっちのけで明け方まで毎晩遊んでいたんです。
新しい世界は私にとって居心地の良かった場所。自分の居場所を見つけてしまったと思っていたんです。
そう言えばアスペルガーの人って非行に走る人が少なくないという記事を読んだ事があります。誰もが受け入れてくれない自分を唯一受け入れてくれる人達。誰もが心に傷を負っているからか、そんな人達の中だと安心出来る・・・。まさしくそんな感じだったのかもしれません。
アスペ高校3年生はその後の人生を変えた可能性があるかも
高校2年の終わり頃から付き合い始めた彼との恋愛はとても楽しく、高校3年になっても続いています。
その頃には学校にも殆ど行かずフラフラと遊んでいました。が、さすがに3年ともなると大学進学の話題が出てきます。
本当若かったんだなぁと思うのですが、私はその彼と卒業したら結婚するつもりでいたんですよね〜。ただ本心では結婚は考えていなかったのですが・・・。
1学期の間に大学進学を決めなければなりません。学校そのものが楽しくなかった私ですが、両親が大学だけは行って欲しいとの思いが強かったので大学進学を決めました。
ただし、全く勉強していない私なので面接だけで合格する大学です。金髪を黒く染め面接を受け無事に合格したのが秋頃だったでしょうか?この頃、お付き合いをしていた彼との将来は考えられなくなっていました。
しかし簡単に別れる訳にもいかず、そのままズルズルと。高校3年は結局学校行事にも一切顔を出さず気付けば卒業式。
2年3年の担任の先生がかなり変わった先生で、とても可愛がってくださいました。なので無事卒業する事が出来ましたが、学校生活を思い出しても「殆ど行かなかったなぁ」程度の思い出しか残っていません。
今から考えると学生時代から友達とのコミュニケーションにはかなりの問題があり、好き嫌いがとても激しく、やはり今とはあまり変わらないようなイメージです。
障害を発見するには何かキッカケがあるのですが、出来れば中学に入るまでに見つけられれば違った形に変える事が出来るはず。
大人になって自分がアスペルガーだと知った私ですが、もし早くに知っていればどうなっていたかな?とふと思います。
だからと言って今までの人生を後悔する事もないので、これが私の生き方なんだと思いますが・・・。
話だけ聞くと「こんな子供は嫌だ」と思う方も少なくないかもしれませんが、1つの事が問題になり悪い方向に進むのではなく、根本的に何かがあり、そこから色々と付随していった結果こんな道に繋がりました(笑)
アスペルガーだからこうだったのか、そうじゃなければ違った道を歩んでいたかは分かりませんが、誰もが何かを考えながら人生を歩んでいます。
asdの高校時代を振り返って
時には悩む事も辛い事もあるのは誰もが同じはず。それを自分で乗り越える力があればどんな障害でも問題ないんだと思うんです。
ただ少しだけ人とは違うところが多く皆という枠の中には納まらないけれど、それはそれでいいじゃないですか♪
子供がアスペルガーで悩んでいるご両親は少なくありません。特に思春期などであれば悩みはなお更あるはずです。
しかし実際私が感じる事は「誰かの枠に当てはめよう」とするのが問題になっている気がするのです。
私が取った行動はおかしいと感じるかもしれませんが、それは「誰かの枠」にはまらなかった結果。アスペルガーはきっと誰かの枠に治まる事が出来ないのでしょう。
だからこそ、子供の枠を理解してあげれば思っている以上にスムーズに問題も改善していくはずなんですよね。なんて、アスペルガーな私が言うのもおかしな話ですがw
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